パイレーツが15日(日本時間16日)、レッズ相手に無安打で白星を手にした。1901年以降、無安打勝利は14年ぶり6度目の珍記録。

「5番一塁」で3打数無安打だった筒香嘉智は「無安打で勝った経験はなかったので、僕の中でも初めて。ベンチもすごく盛り上がっていたし、いくぞという雰囲気は出ていた」と、不思議な勝利を振り返った。

レッズの先発は、17年ドラフト全体2位指名の快速右腕グリーン。100マイル(約161キロ)超えの速球と高速スライダーに翻弄(ほんろう)され、パ軍打線は7回まで2四球のみに封じられた。だが8回、2四球で1死一、二塁となり、118球を投げたところでグリーンは交代。1死満塁から2番ヘイズの二ゴロが併殺崩れとなり、均衡を破った。パイレーツのシェルトン監督は「メジャーで勝つことは実に難しい。どんな勝利も勝ちは勝ち。勝てればいい」と話した。

前回08年の無安打勝利は、ドジャースがエンゼルスに勝利。失策出塁から犠飛でつかんだ虎の子の1点を、守護神の斎藤隆が守った試合だった。