28日の試合中に緊急交代となったエンゼルスのカート・スズキ捕手について、ジョー・マドン監督がその際の状況を振り返り「胸がざわついた」と心境を告白した。地元ロサンゼルス・タイムズ紙が伝えている。

スズキが負傷したのは3回のウオームアップ中。先発右腕マイケル・ロレンゼン投手の投げた球がワンバウンドして首付近にぶつかった。立ち上がろうとしたができずにしゃがみ込むなど明らかな異変が見られた。

スズキは手を借りてベンチへ下がったが、クラブハウスに戻る途中で倒れ込んだという。マドン監督はその時の心境を「胸がざわつく感じだった。意識があるのかどうか分からなかった。みんなで下の階の通路まで彼を下ろした。トレーナーも医療スタッフもそこにいた。嫌な感じの空気だった」と話した。

スズキはその後病院に搬送されて検査を受け、打撲傷と診断された。メディアの前に姿は見せなかったものの、スタジアムにも戻ることができた。ロレンゼンは「本人と話したが、かなり気分は良くなったと話していた。良かったよ」とコメント。マドン監督は29日について、スズキの起用可否は様子を見るとし、同捕手はベンチに入ったものの最終的に出場はなかった。