「3番DH」で出場したエンゼルス大谷翔平投手(27)が、ノーヒットノーランを阻止した。

左腕タイラー・アンダーソン投手(32)に対し、9回1死までノーヒット。快挙達成に球場全体の期待がふくらむ中、4打席目に臨んだ大谷はアンダーソンの123球目、初球のカットボールを捉えた。ライナーで右翼線へ運び、全力疾走。三塁打でチーム初安打をマークした。

5万人を超える観衆で盛り上がっていたドジャースタジアムのファンはブーイング。それでも、アンダーソンの力投には拍手喝采のスタンディングオベーションが送られた。

エンゼルスは2安打1得点で完敗し、3連敗。試合後、ネビン監督代行は相手の快挙を阻止した大谷について「いいスイングをしていた。彼にとってはタフなマッチアップ(対戦)だったが、ノーヒットなんてやられたくない。私としては、明日先発する投手が試合の終盤で三塁打を放って、今日もこれから長い移動がある。そのことの方を心配しているが、彼は大丈夫」と語った。

大谷はチームとともに敵地シアトルへ飛行機移動し、翌日16日(日本時間17日)のマリナーズ戦に先発予定。この日の試合前はブルペンで30球の投球練習を行い、試合では打者でフル出場。第4打席で三塁打を放った。

また、この試合は日本の伝統をたたえる「ジャパン・ヘリテージ・ナイト」として開催され、始球式には俳優の渡辺謙(62)が登場。日米で活躍する名俳優の前で、日本人メジャーリーガーとして大谷が打って走って躍動した。