カブス鈴木誠也外野手(27)は「4番右翼」でスタメン出場し、2試合連続となる6号2ランを含む5打数2安打3打点と活躍し、逆転勝利に貢献した。

2-2と同点に追い付き、なお5回1死二塁の好機で迎えた第3打席。先発アレキサンダーの初球、92マイル(約148キロ)の内角シンカーをコンパクトに振り抜き、左翼ポール際へ勝ち越しの2ランをたたき込んだ。

6回2死二塁で迎えた第4打席には、救援左腕スーターの外角チェンジアップを左前適時打。貴重な追加点を挙げた。その他の打席は、遊ゴロ、右飛、右飛。

試合は、中盤に逆転したカブスが快勝。試合後、地元シカゴのテレビ局のヒーローインタビューに呼ばれた鈴木は「(本塁打は)何とか入ってくれて良かったです。インサイドを攻められていたので、多少なりとも頭に入っていましたし、打てて良かったです」と、会心の一打を振り返った。

鈴木は負傷者リスト(IL)から復帰した前日にも、9回に5号ランニング本塁打を放つなど、2試合連続マルチ安打。打率は2割5分7厘となった。

▼鈴木が5回に決勝点となる勝ち越し2ラン。4番で2戦連発した日本人選手は18年大谷(エンゼルス)が8月25、27日に打って以来。大谷以外では松井秀(ヤンキース)が04年2度、09年1度記録しており、鈴木で3人目。また、4番でVアーチを記録したのは、20年8月6日マリナーズ戦の大谷以来。こちらも記録しているのは松井秀(3度)と大谷(3度)だけで、鈴木が3人目(7度目)。