腰痛で負傷者リスト(IL)入りしていたパイレーツ筒香嘉智内野手(30)が5日(日本時間6日)、本拠地ヤンキース戦に「5番一塁」でスタメンで42日ぶりにメジャー復帰し、3打数2安打とマルチ安打をマークした。

4回の第2打席に中前へ復帰後初安打を放つと、6回にも、救援左腕ルートキーのカットボールを左前へ打ち返した。離脱後、3Aインディアナポリスでは、打率4割4分、満塁弾を含む2本塁打と、本調子に近づいていた。それでも、メジャーの舞台で、しかも名門ヤンキースが相手。いつも以上に集中力は研ぎ澄まされていた。「マイナーからメジャーに上がって来て、また違う興奮があった。(2安打は)自然な形で意識せずバットを振った」。

開幕後3試合目で、腰付近に違和感を覚えた。だが、欠場するほどではないと自ら判断し、プレーを続けた。だが、不安を抱えたまま、好結果を残せるほど甘い世界ではない。5月24日まで打率1割7分7厘、2本塁打、15打点。本来の実力を発揮できなかったこともあり、シェルトン監督と話し合った結果、IL入りして治療に専念することになった。

復帰初戦で2安打と、まずはキッチリとリセットした。「体の不安が全くないのが、一番大きいのかなと思う」。本来の柔軟なミート力を取り戻したとすれば、筒香の豪快な1発もそう遠くはない。