エンゼルス大谷翔平投手(28)が「1番DH兼投手」で出場し、6回4安打1失点、12奪三振の力投で今季9勝目(4敗)を挙げた。

4試合連続の2ケタ奪三振は、球団ではノーラン・ライアン以来2人目。日本人投手では95年の野茂(ドジャース)以来、2人目の快挙となった。

打者では2回の第2打席で2点適時三塁打を放ち、投打でチームの連敗ストップに貢献した。先発投手が三塁打を放ったのは、球団では72年のノーラン・ライアン以来、50年ぶりとなった。

試合後の大谷の主な一問一答は以下の通り。

-直近6戦6勝

打線とかみ合っているので、1点とられた後にしっかり粘って抑えられたのは、打線とかみ合ういいきっかけだったと思います。

-ネビン監督代行が「連敗中の登板だが、絶対勝つという気持ちが強い」と言っていた

そりゃあ連勝中に投げたいですけど、もちろんいっぱい勝ってポストシーズンにいくのがいいことなので。ただ(打線の)ラインアップに入って昨日、負けているので。やっぱり取り返したいなという気持ちが強かったです。

-最後の打者は三振が多いが、何か特別な力が湧いてくるのか

球数を見ながら、終わりが見えているときはやっぱりバットに当てさせないのが一番(抑える)可能性としては高い。もちろん奪三振は狙いにいきます。

-スライダーが有効となっているが、序盤と比べて何か変えたことは

特にはないですかね。よりいいスライダー、真っすぐもスプリットもそうですけど、よりいい球を投げたいと思って毎日練習しているので、どうやったらよりいい球が投げられるかなっていうのは、どの球種も同じように考えてますね。

-4試合連続2ケタ三振。ノーラン・ライアンに続いて球団2人目だが

すごい光栄なことですし、もっともっと続けられるように頑張りたいなと思いますけど、シンプルにゼロを並べられるように。今日は1点取られましたけど、シンプルに、そういう風に考えてピッチングしたいと思ってます。

-日本人投手では野茂さん以来の4戦連続2ケタ奪三振。野茂さんはどんな存在で、その選手と並んだのはどういう気持ちか

すごい光栄なことですし、ひとつ奪三振というのは強みかなとは思ってるので、それに頼らずっていうか、全体、トータルで毎試合に勝てるように組み立てていくのもピッチングなので、どういうピッチングができるのか、いろんな選択肢を持てるのが一番いいことかなと思います。

-チーム状態が苦しい中で投げる心境は

特に変わらず、シンプルにゼロを並べていく作業を毎回したいなと思ってるので。結果、勝つかどうかは正直、僕も打線の中にいますけど、どういう風に転んでくるかちょっと分からないので、ピッチャーとしてはシンプルに毎回毎回ゼロで抑えていく。あんまり先のことを考えずに、そういう感じでいくと思います。

ー-去年の勝利数に並んだ

勝ってる試合で自分の登板がたまたま多いかなというのはありますけど、打線も今日7点取りましたし、いい感じの打席がみんな今日も多かったと思うので、それを継続していくっていうのが大事。162試合戦っていく中で、安定感を出してそこを出していくってのが難しいところなので、今日勝ったのは1つ良かったと思いますし、また明日切り替えて頑張りたい。

-4月、5月は状態が悪くても試合を作った。その積み重ねが今にどうつながっているか

悪かった試合をただ“悪かった”で終わらせるのかどうかで多少、長い戦いなので変わってきますし、ただ6点取られたとか、ただ単に“調子が悪かった”で終わらせるのか、どうなのかで捉え方がだいぶ変わってくる。(点を)取られた試合の後(の登板)がいいっていうのは、このシーズンすごい大きいと思いますし、いい試合を継続していくのも大事ですけど、必ず3点、4点、取られるときも来るので、何が悪かったのかな、っていうのを毎回毎回、反省して、次につなげたいなと思ってます。

-オールスターの先発マウンドには立ちたいか

もちろんそうですね。先発ピッチャーからしたら特別な場所なので、投げたいと思うのが普通だと思いますけど、もちろん自分よりも数字がいい選手がたくさんいるので。もっともっと自分より、ふさわしいピッチャーはいると思うので、そこに近づけるように今日も頑張りましたけど、そこを決めるのは僕じゃないので、言われたところで頑張りたいと思います。