【シアトル(米ワシントン州)7日(日本時間8日)=水次祥子】エンゼルス大谷翔平投手(28)が、マリナーズ戦で2年連続3度目のシーズン100安打に到達した。2-5の5回2死走者なしで先発左腕ゴンザレスのカットボールをとらえ、左前へ節目の安打を放った。

3回にはヒヤリとするアクシデントに見舞われた。1死二塁で1番ウォードの左前打の間に走者がホームに滑り込み、次打者の大谷が指示を出すため本塁の裏へ。そこへ捕手のバックアップに来たゴンザレスに、スパイクで左足甲を踏まれた。それでも足をかばいながら出場を続け、次の打席で出た安打だった。

チーム最多の106試合に出場し、ほぼ休まず積み上げてきた100本目。7月25日には自打球を太ももに当ててもん絶し、3日の登板試合では右前腕がけいれんし、それでも出場してきた。しかも現在10連戦の真っただ中と、厳しい日程をこなしている。

マ軍との4連戦は16打数2安打と決して調子は良くなかったが、大谷が出ることはチームにとっても意味があると、ネビン監督代行は言う。試合前「(若手に)ショウヘイの打席の一部始終を見ろと教えられる。1点差で二塁走者を進めたい場面で右に打つことがいかに重要か」と話した。

踏まれた左足は「大丈夫」と同監督代行。大谷も、試合後はクラブハウスで足を気にする様子なく歩いていた。問題がなければ、9日(日本時間10日)の敵地でのアスレチックス戦で今季10勝目をかけ登板する見込みだ。

▽マリナーズ・ゴンザレス(大谷と接触して転倒)「プレーを見ながら後ろ向きで下がっていたので、彼が来たのが分からなかった。上から踏んでしまい、足を壊したのではと一瞬考えたよ。でもプレーを続行して良かった」