エンゼルス大谷翔平投手(28)とヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(30)による史上まれにみるハイレベルのMVPレースは、どう判定すればいいのか。米FOXスポーツ電子版が8日、解決策を提案する記事を掲載した。

大谷が2年連続MVPなのか、それともジャッジが初受賞か。記事は「オオタニは今季、史上1番か2番目(もし昨季が1番とするなら)の圧倒的な二刀流の活躍をしている。一方、ジャッジはロジャー・マリスが1961年にマークしたア・リーグと球団最多記録の61本塁打に迫り、偉業達成の期待がかかっている」とし「2人とも大変な結果を出しているにもかかわらず、どちらか1人をMVPに選ばなければならない。この不条理な現実が、多くの議論を生み出している」と指摘。そこで2つの解決策を提案した。

1つは「最高の打者に与える賞を新設する。シルバースラッガー賞の最高峰の賞としてプラチナスラッガー賞。これならジャッジの選出は明白であり、オオタニにMVPを与える余地ができる」というもの。2つ目は「オオタニは現実的な選択肢としてサイ・ヤング賞の候補。有力候補のバーランダー(アストロズ)とマクラナハン(レイズ)はケガで離脱している。オオタニにサイ・ヤング賞を与え、ジャッジをMVPにしてはどうか」というものだ。

記事は「現時点ではジャッジのMVPが有力という情勢。しかし2人をそれぞれたたえる方法がないのか、というのが唯一の問題だ」と締めくくっている。