米大リーグ(MLB)の公式サイトは12日(日本時間13日)、トップ記事で「まるでロックスターのようだ」、「ジャッジだけでない。海外でも強打者が本塁打記録を追っている」との見出しでヤクルト村上宗隆内野手(22)を紹介した。

時差があるため、ヤンキースのジャッジと合わせ、両選手の記録への挑戦が1日中楽しめるとした。

記事ではヤクルトで同僚のキブレハンによる「彼は特別な人間で、スーパースターに求められるものをすべて持っている」というコメントを紹介。レッズで同僚だったボットと打撃スタイルが似ているとも言及。「謙虚で礼儀正しく、若いのに国中に旋風を巻き起こしている。どこでも村上のユニホームを着ている人がいるし、ホテルで姿を一目見ようとしている人もいる。まるでロックスターのようだ」とも評していた。

ジャッジも村上も、目の前の目標はシーズン最多本塁打(米国=ボンズの73本、日本=バレンティンの60本)ではないという。ジャッジはマリス(ヤンキース)の持つア・リーグ最多記録、村上は王貞治(巨人)が持つ、日本生まれの選手最多となる55本。王氏は「米国のアイコン、マイケル・ジョーダンに匹敵する存在」として紹介された。

またスポーツ新聞の見出し等で使われる「村神様」の愛称も詳細に説明された。「上がアッパーやアバブ」、「神がゴッド」と1文字ずつ漢字を説明。新聞編集者は「ムラゴッド」と表現することが増えている、とした。

同僚のサイスニードは、スポーツ新聞に村上が取り上げられている記事を毎日、目撃しているという。昨季、来日した時点で、日本の先輩となるマクガフから「村上はメジャーリーガーになる。目を離すな」と言われたという。そして今後について「あのレベルの注目度に日々対応できるようになることが、彼の野球選手としての進化のステージになるでしょう。彼は特別な選手なんだ。米国に渡る前の2、3年は、多くの注目を浴びるでしょう。そうなれば、その注目度にうまく対応できるようになるでしょう」と思いやっていた。