エンゼルス大谷翔平投手(28)が幸運なヒットから逆転勝ちに貢献した。

16日(日本時間17日)のマリナーズ戦に「3番DH」で出場し、第1打席で昨年のサイ・ヤング賞左腕レイと対戦。初球を左翼へ高く打ち上げ、凡打かと思われたが、左翼手ウインカーが打球を見失った。内外野の間にポトリと落ちる二塁打となり、大谷は塁上で笑顔。チャンスを広げると、続くウォードの適時打で逆転のホームを踏んだ。これが決勝点となった。

第2打席以降は3打席連続で凡退。昨年9月の同時期は、プレーオフ進出争いをしていたマリナーズバッテリーから四球攻めを受け、3試合で2敬遠を含む6四球と勝負を避けられたが、今年は真っ向勝負だった。第2打席では初球の甘い直球をスイングし、打ち損じて左飛で凡退。この日は4打数1安打で、4試合連続ノーアーチとなった。

試合前には42球のブルペン投球を行い、17日(同18日)の先発マウンドに向けて最終調整。前回登板では右手中指のマメの影響により、5回で交代したが、ネビン監督代行は「マメは問題なさそうだし、(打席での)スイングも含めて全ていい感じだ」と語った。残り4度の登板で21イニングを投げれば規定投球回の条件を満たし、史上初の投打でダブル規定到達となる。(アナハイム=斎藤庸裕)