敵地ターゲットフィールドで初の二刀流。投打の活躍に地元ファンも立ち上がって拍手を送った。

大谷翔平投手(28)は7回2死一、二塁、左腕シルバーの真ん中直球を捉え、クリーンヒットで中前適時打。貴重な追加点を挙げた。「最後甘い球でしたけど、そこをしっかり打てているというのはすごいいいところかなと思います」。9試合連続安打でバットでも勝ちに貢献した。

今やメジャー屈指の強打者だが、成功を手助けしてくれたのは、この日通算700号の偉業を達成したプホルスだった。「ヒールダウンをやろうかなと思ったのも、プホルス選手を見て決めたので」。1年目の18年、開幕直前に右足を上げる動作を省き、かかとだけを上げて下げるタイミングの取り方に変更。当時のプホルスと同じ打法だった。「練習の仕方もそうですけど、あそこまで長くやるというのは何か秘密があると思うので、それを身近で見られたのは、すごくいい経験というか、光栄なことだったなと思います」と、感謝の気持ちを示した。

 

◆アルバート・プホルス 1980年1月16日、ドミニカ共和国生まれ。16歳で米国に移住し、高校と短大は米国。99年ドラフト13巡目でカージナルス入団。12年エンゼルス、21年途中にドジャース移籍。今季からカ軍に復帰。05、08、09年MVP。03年首位打者。09、10年本塁打王。10年打点王。球宴選出11回。190センチ、106キロ。右投げ右打ち。