パドレスのダルビッシュ有投手(36)が、6回5安打8奪三振で2失点に抑え、自身6連勝で自己最多タイの16勝目を挙げた。

16勝はメジャー1年目の2012年にマークして以来。1回に先頭打者本塁打を許すも、3回に打線が3番マチャド、4番クロネンワースの連続適時打で2点を奪って逆転。1点追加した直後の5回は1死一、三塁から中犠飛で1点差に迫られたが、6回はわずか9球で3者凡退に抑えた。

6回まで87球を投げて5安打2失点。これでクオリティースタート(QS=6回以上、自責3以内)は、リーグトップの今季24度目となった。

打線は7回に6点を奪って試合を決めた。ダルビッシュは前回登板だった18日のダイヤモンドバックス戦も6回1安打8奪三振で無失点と好投。5連勝で10年ぶりとなる15勝目を挙げ、週間MVPにも選出されていた。

■過去の日本人大リーガーの16勝以上

◆18勝 松坂大輔(レッドソックス=08年)

◆16勝 野茂英雄(ドジャース=96、02、03年)、ダルビッシュ有(レンジャーズ=12年)、黒田博樹(ヤンキース=12年)、前田健太(ドジャース=16年)、岩隈久志(マリナーズ=16年)

▼ダルビッシュが6連勝で、大リーグでは自己最多に並ぶ16勝目。シーズン16勝以上を複数回記録したのは3度の野茂(ドジャース)以来2人目。9月は5戦5勝で、月間5勝したのはレンジャーズ時代の13年4月、カブス時代の20年8月に次いで自身3度目。月間5勝を3度もマークした日本人投手はダルビッシュが初めてだ。