今季で現役生活を終えるカージナルスのアルバート・プホルス内野手(42)が、パイレーツ戦で2試合連続となる24号2ランを放ち、メジャー通算703本塁打とした。2本塁打を放った8月14日のブルワーズ戦以降は両リーグ最多の16本目。ア・リーグ記録更新に挑戦しているヤンキースのジャッジ(15本)を上回る驚異的なペースを記録している。

プホルスは「4番DH」で出場。0-0で迎えた6回無死一塁で、カウント2-2から右腕ケラーの甘く入ったカーブを捉え、左翼ポール際に運んだ。これがキャリア263本目の勝ち越し本塁打(逆転も含む)で、MLB公式サイトによると1961年以降ではバリー・ボンズを抜き最多だという。また、敵地での本塁打は370本目でハンク・アーロンと並び歴代2位となった。マーモル監督は「(右投手に対する苦手意識は)もうないと思う。誰が投げていても良いスイングをしている。アプローチも良いし、素晴らしい状態だよ」と称賛した。この日は3打数1安打2打点で今季打率.269、24本塁打、66打点、OPS.895となった。

古巣カージナルスに復帰し700号まであと21本で迎えた今季は、現役最終年とは思えぬ打撃力を発揮。8月は月間8発と一気にペースを上げ、9月23日の敵地ドジャース戦で2本塁打を放ち、バリー・ボンズ、ハンク・アーロン、ベーブ・ルースに続く史上4人目の700本塁打を達成した。その後も勢いは止まらず、30日のパイレーツ戦で701号、10月2日の同カードで702号を放った。メジャー通算は22年で3383安打、打率2割9分6厘、703本塁打、2216打点、OPS.918。今季残り2試合となっている。