エンゼルス大谷翔平投手(28)の手で、近代メジャー史上初の「ダブル規定到達」が達成された。今季最終戦のアスレチックス戦に「3番投手兼DH」で出場し、1回を投げ終え、今季の投球回数は162イニングに達した。メジャー5年目で初のシーズン規定投球回(162)をクリアし、同規定打席(502)とともに、1900年以降では初の同一シーズンでの投打ダブル規定クリアとなった。5回まで1安打1失点の6奪三振と試合をつくり、マウンドを2番手ウォルターズに譲った。1点ビハインドでの降板となり16勝目はならず、今季の「投手大谷」は15勝8敗、防御率2・33で終えた。

大谷は今季、試合前までに打席数は日本ハム時代を含めて自己最多の662打席に立った。昨年に続く2度目の規定打席クリアだが、メジャーでの投球回は昨季の130回1/3が最高だった。日本ハム時代には2014年、2015年と2年連続で規定投球回クリアも、規定打席に到達したことはなかった。

メジャー日本選手の規定投球回到達は、大谷で13人目。野茂英雄(ドジャースなど)が最多8度、続いてダルビッシュ有(パドレス)が今季を含め7度到達している。