エンゼルスの大谷翔平選手は二刀流として、2022年シーズンも歴史に残る活躍を見せたが、MVPを受賞できずに満足していないという。米ニューヨーク・ポスト紙がフィル・ネビン監督の言葉を伝えている。

2021年の大谷は、打者として打率2割5分7厘、リーグ3位の46本塁打、同13位タイの100打点、同5位の26盗塁をマーク。投手では9勝2敗、防御率3・18でローテーションを引っ張り、投打二刀流の大活躍で旋風を巻き起こし、ア・リーグMVP投票で1位票30票の満票を集めて選出された。

昨季は打者として打率2割7分3厘、34本塁打、95打点。投手として15勝9敗、防御率2・33、219奪三振、9イニングあたりの奪三振数は11・9でア・リーグ首位、合計奪三振数は219で3位を記録し、サイ・ヤング賞の投票で4位に。MLB史上初の投打ダブル規定到達を果たすなど、申し分のないシーズンを過ごした。

だが、ア・リーグMVPは、同リーグ史上最多の62本塁打を放ち、同最多の131打点もマークして2冠を果たしたヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手が受賞。大谷は投票で2位に終わった。

ネビン監督はMLBネットワークラジオに対し「大谷が昨季よりも、もっといい年にしようと決意しているのは知っている。彼がMVPを取れず、満足していないのは確かだ。だが、彼は何よりも勝ちたいと思っている」とコメント。「彼は今オフの補強に胸を躍らせているし、新シーズンの幕開けに向けて心からワクワクしている」と大谷の現在について語った。