昨季ア・リーグ新記録の62本塁打を放ちMVPを受賞したヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手が、開幕戦で今季1号を放った。MLB公式サイトが伝えている。

ヤンキース16代目の主将としてこの日を迎えたジャッジは「2番中堅」で登場。初回、先発ローガン・ウェブ投手の2球目をセンターに打ち返し、いきなり先制ソロを決めた。スタットキャストの計測によると、打速は約176キロ、飛距離は約129メートルだった。

ジャッジは「打った瞬間も走塁中も、周囲の音はあまり耳に入ってこないんだ。でも、ホームプレートを踏んで、家族や興奮する観客、チームメートを見ると……、その瞬間は喜びと興奮にちょっと浸るかな」と話した。次の打席では三振に終わったものの、最終的に4打数2安打2打点で試合を終え、最高の開幕戦に満足して球場を後にすることになると語った。

先発したゲリット・コール投手は6回を投げて3安打、無失点、2四球、開幕戦では球団記録となる11三振を奪い、1勝目。ジャッジについて「あれ(本塁打)でチームが勢いづいた。彼がバッターボックスに立ち、みんなの目を覚まさせた。プレーするためにここにいるんだ、と僕らに見せてくれたんだ」とコメント。この日1号2ランを放った指名打者グレイバー・トーレスも「驚きはしなかったね。うれしいよ。彼が昨季と同じ状態に戻っているといいな。そうなったら僕らとしては最高だ」と喜びを表現していた。