レッドソックス吉田正尚外野手(29)が、記念すべきメジャー1号を驚愕(きょうがく)の「グリモン越え」弾で飾った。

「4番左翼」で出場。1-3の1回1死二塁で、パイレーツ先発右腕のオビエドの1ボールからの2球目、外角高めの154キロを逆方向へ。「グリーンモンスター」と呼ばれる左翼巨大フェンス上の客席3段目に到達する大きなアーチを描いた。

▼グリーンモンスター レッドソックスの本拠地フェンウェイパークの左翼にそびえる、高さ11・3メートルの巨大フェンスのこと。1912年の開業時から左翼が短く、本塁打の乱発を防ぐために34年に設置され、47年に緑一色に塗ったため「グリーンモンスター」と呼ばれるようになった。

▼同球場で本塁打を放った日本人メジャーは、松井秀喜、井口資仁、岩村明憲、筒香嘉智、大谷翔平に続いて吉田が6人目。「グリモン越え」の1発を打ったのは、05年8月12日の井口(ホワイトソックス)08年5月3日、6月3日の岩村(レイズ)、21年5月14日の大谷(エンゼルス)以来で、左打者では吉田が3人目。ちなみに、松井秀喜は同球場で日本人最多の9本塁打を打っているが、右越え7本、中越え2本で「グリモン越え」の1発はなかった。