エンゼルス大谷翔平投手(28)が5回の第3打席で、今季メジャー最多となる5回目の捕手打撃妨害で出塁した。

フルカウントから外角92マイルを打った際、捕手のミットがバットに触れた。

今季の大谷は、なぜ打撃妨害が増えたのか。NPB史上最多3021試合に出場した捕手の谷繁元信氏(52=日刊スポーツ評論家)は「(打つ)ポイントが近くなっている可能性はある。(第3打席は)フルカウントになって、変化球への意識もある中で、速球に差し込まれてカットした。それだけ、粘ろうとしている」と指摘。ギリギリまで球を見極め、かつ粘るという姿勢が出ているとした。

さらに、大谷のスイング軌道を挙げた。「(バットの)ヘッドが、やや下がり気味に出てくる。そのため、バットがキャッチャーの視界に入らないのでは」。通常の軌道であれば、捕手はバットに触れないよう避けられるが、大谷の軌道は特徴的とした。

それでも対戦を重ねていけば、捕手も大谷の軌道を体感し、うまく避けられるようになるはず。ここでネックになるのが、メジャーの球団数。「ヤクルトのバレンティンが空振りしたバットがキャッチャーの後頭部に当たっていた。ただ、キャッチャーも軌道を知ってからは、避けられるようになった。だが、メジャーは球団数が多い分、対戦機会が限られる。そのことも、打撃妨害の多さに影響しているのでは」。

打撃妨害は捕手に失策がつく。「それで無失策記録が途絶えたり。キャッチャーには、たまらない」と谷繁氏。ミットにバットが当たると「チッ」という音がするという。「球審が気が付かない時もある。バッターは当たったと思って、自分の方を見てくる。そんなときは知らないふりをしてましたね(笑い)」と現役時を思い返した。