エンゼルス大谷翔平投手(28)が「究極の二刀流」を目指す。

次回登板は中6日と間隔を空けて、9日(同10日)のマリナーズ戦に決まった。ネビン監督は、大谷に200イニング登板をさせたい考えで、そのために休養を与えることが狙い。昨季両リーグ通して8人しか達成者のいなかった数字に、打者でもプレーしながら到達すればまさに鉄人となる。「1番DH」で出場したこの日のアストロズ戦は、同点の8回2死一塁で右翼フェンス直撃の決勝適時二塁打を放った。

  ◇  ◇  ◇

日本ハム時代を含め投打二刀流11年目となる大谷は今季、とてつもない記録に挑むことが明らかになった。次回登板は中6日の間隔を空けて9日(日本時間10日)のマリナーズ戦に決定。ネビン監督は「ショウヘイを含め、全員にもう1日(調整期間を)与える」と休養を優先することを明かし、「(登板を)1回犠牲にするが、彼も理解していた。我々としては、キャリアで初の200イニングを投げさせたい。余分に休みを与えるのは、今がいい」と語った。救援陣に不安があるだけに、大谷にはできるだけ長いイニングを任せたい考えだ。

200回登板は、一流先発投手の勲章のひとつ。特に分業制が進んだ近年は達成者が減り、昨年も両リーグ合わせて8人しかいない。キャリア初めて規定投球回に到達した昨季の大谷も、投球回数は166。打者で出場を続けながら、200投球回に達すればまさに鉄人の所業となる。

ローテ変更により、8日(同9日)に実現する可能性のあったカブス鈴木とのメジャー初対決は、来季以降へ持ち越しとなった。

 

◆日本人投手の投球200回 過去5人が計10度記録。野茂は96年の日本人最多228回1/3など、1人で4度マークした。13年の黒田、ダルビッシュ、岩隈を最後に過去9年は出ていない。大谷は昨季の166回が日米を通じて自己最多。

◆メジャーの200回登板 昨季はアルカンタラ(マーリンズ)の228回2/3を筆頭に8人。日本人投手ではダルビッシュ(パドレス)の194回2/3が最多だった。21年は4人。短縮シーズンの20年おらず、19年はバーランダー(当時アストロズ)ら15人で、現DeNAのバウアー(レッズ)は3位の213回を投げた。

【スコア速報】エンゼルスなどMLB全カード