パドレスのダルビッシュ有投手(36)が、5回1/3を5安打4失点4四球6奪三振の内容で今季5勝目(4敗)を挙げ、メジャー通算100勝目に到達した。日本人投手としては、通算123勝を挙げた野茂英雄(ドジャースなど)以来2人目の快挙となった。

試合後は、「それだけ今まで歴史があるので、1勝目、50勝目とかいろいろあったと思いますけど、いろんなチームでいろんな選手たちと一緒に積み上げてきたものなので、そういう意味では感慨深いものがあります」と、率直な思いを口にした。

初回、味方打線から3点の援護を受けてマウンドに向かったダルビッシュは、3者凡退と好スタートを切った。リードを広げた後の3回に1失点。その後も走者を許してから要所で踏ん張ったが、6回に3安打を浴び、1点を失ったところで交代。救援投手が残した2走者をかえしたため、ダルビッシュは4失点となった。

12年にメジャー移籍して以来、12シーズン目。デビュー1年目に16勝を挙げたほか、2年目には最多奪三振のタイトルを獲得するなど、順調に滑り出した。その一方で、15年には右肘のトミー・ジョン手術を受け、登板機会なくシーズンを終えた。カブスへ移籍後の17年には右肘痛に悩まされ、わずか1勝止まりと、幾多の苦しい時期を乗り越えた末、節目の数字にたどり着いた。

試合後のクラブハウスでは、洗濯用カートに乗せられてビールシャワーを浴びた。「メジャーでは初めて(個人として)ビールシャワーをやってもらって、すごく冷たかったですけど、うれしかったです」と、笑顔で振り返った。

日本ハム時代には93勝を挙げており、日米通算200勝まであと「7勝」となった。今後の抱負については、「野茂さんって何勝でしたっけ? 123? じゃあ、またあと100勝目指して頑張ります。次の100勝を」とおどけていた。

【ダルビッシュのメジャー年度別勝利数】

12年 16勝(9敗)

13年 13勝(9敗)

14年 10勝(7敗)

15年 0勝(右肘手術のため登板なし)

16年 7勝(5敗)

17年 10勝(12敗)

18年 1勝(3敗)

19年 6勝(8敗)

20年 8勝(3敗)

21年 8勝(11敗)

22年 16勝(8敗)

23年 5勝(4敗)

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