オリオールズで2回のワールドシリーズ制覇を経験したディック・ホール氏が18日に死去したことが分かった。救援投手として頼れる存在であり、1989年に球団の殿堂入りを果たしていた。92歳。

ホール氏は1952年にパイレーツで外野手としてメジャーのキャリアをスタートしたが、55年には投手も務め“二刀流”に。変わった投球動作から「ターキー」の愛称で親しまれ、その後はほぼ投手に専念した。

オリオールズでは1966年に32回のリリーフ登板で6勝(2敗)を挙げたものの、ワールドシリーズでの登板はなかった。その後、フィリーズで2年を過ごし、69年に再びオリオールズに戻ると、71年まで3年連続でのリーグ優勝に貢献。70年のワールドシリーズでは1試合に登板し、2回1/3を無失点に抑えて世界制覇の一役を担った。

投手としての16年間で495試合に登板し、通算93勝75敗、防御率は3・32を記録した。(AP)