エンゼルス大谷翔平投手(29)の特大ファウルで電光掲示板の広告の一部を破壊された米ビール「クアーズライト」が5日(日本時間6日)「Hit The Spot(ヒット・ザ・スポット)」記念缶の発売を開始した。

大谷は8月26日の敵地シティフィールドでのメッツ戦で初回に右翼ポール際へ特大のファウルを放ち、同ビールの広告が表示されていた電光掲示板を破壊。打球が当たった場所の電気が消え黒く欠けた状態になった。

その後、メッツが大スクリーンに「ショウヘイに請求書を送ります」とジョークのメッセージを掲示して話題を集め、翌日には「もう何も壊さないでね、ショウヘイ」とメッセージし、さらに話題となった。

同ビールの公式X(旧ツイッター)もその後、大谷が破壊した状態を模倣した左上部の一部が黒く欠けたビール缶の画像を投稿。「野球界最高の選手のおかげで缶のデザインが新しくなったようです。お考えは?」とコメントを添えた。

そのノリの良さが実際の記念缶発売にまでつながったようで、同ビールの公式サイトで記念缶発売を告知。「これは、ファウルで広告掲示板を破壊した野球界で世界最高のスーパースターの1人からインスピレーションを受けて誕生したものです」と説明が添えられた。

「ヒット・ザ・スポット」は「最高においしい」という意味でも使われるフレーズで、大谷がファウルの打球をぶつけたことと掛け合わせ、ダブルミーニング(1つの文章、言葉に2つの意味があること)の粋なプロモーションになっているようだ。