エンゼルス大谷翔平投手(29)が、日本人選手として初の本塁打王に輝いた。

ア・リーグはレギュラーシーズンの全日程が終了し、大谷が44本塁打で初タイトルを獲得した。日本選手の打撃タイトルとしては、マリナーズのイチローが04年に打率3割7分2厘で2度目の首位打者に輝いて以来、19年ぶりとなる。

大谷は球団を通じ、「MLBでこれまで活躍された偉大な日本人選手たちのことを考えると大変恐縮であり、光栄なことです。この目標を達成するのに協力してくれたチームメート、コーチングスタッフ、ファンに感謝します」とコメントした。

今季は打者として135試合に出場。開幕3戦目の4月2日のアスレチックス戦に今季1号を放つと、翌3日のマリナーズ戦で2試合連続の2号を放ち、スタートからパワー全開となった。6月には月間本塁打数としては自己最多となる15本を記録し、7月も9本と好調を維持した。8月3日のマリナーズ戦では今季40号を放ち、2年ぶり2度目の40本塁打を達成。8月23日に本拠地で行われたレッズとのダブルヘッダー第2試合で、44号を放った。

だが、この日に右肘の靱帯(じんたい)を損傷していることが判明。44号はそれを知った上で、最後の渾身(こんしん)の一振りとなった。9月4日の打撃練習中には右脇腹を痛め、同16日に負傷者リスト入り。だが、この時点で2位のロベルト(ホワイトソックス)に9本差をつけており、離脱後も本塁打王争いで独走状態が続いていた。