2度目のア・リーグMVPに輝いたドジャース大谷翔平投手(29)が27日(日本時間28日)、ニューヨークのホテルで開催された全米野球記者協会ニューヨーク支部主催の「アワードディナー」に出席し、壇上で受賞スピーチを行った。

新人王受賞以来のアワードディナーで、5年ぶりとなった受賞スピーチは最初から最後まで英語だった。MVP盾のプレゼンターを務めた前アストロズ監督のダスティ・ベイカー氏にまず「サンキュー、ダスティ。紹介での温かい言葉、ありがとうございます」とさりげない気遣いをみせ、選出しディナーに招待した全米野球記者協会に感謝。これまで世話になったエンゼルスと新天地ドジャースの球団経営陣やスタッフ、監督やコーチ陣、チームメートらや代理人事務所、家族と友人、そして通訳の水原氏にも感謝を述べた。

また「世界のファンのみなさんへ」として「自分だけでなくメジャーリーグをサポートして頂き、感謝します」と語り、メジャーの顔としての責任感と自覚を示した。

日本のファンに向けては「To the country of Japan. You are endless. Passionate support you give me every day have strived me to play the game the way I do.(日本のみなさんへ。みなさんには終わりがありません。みなさんの毎日の熱烈なサポートに力をもらい、今このようにプレーをすることができています)」と感謝の気持ちを伝えた。

大谷はエンゼルスに所属した昨季、打者として135試合に出場し44本塁打でア・リーグ本塁打王に輝き、打率3割4厘で初の3割超えをマーク。投手としては右肘を損傷するまで23試合に登板し10勝5敗、防御率3・14、167奪三振で、2021年以来2度目のMVPに史上初の2度の満票で選出された。

ニューヨークで開催される恒例のアワードディナーは今年が99回目。22年はコロナ禍で開催が中止となったため、大谷の同イベント出席は新人王受賞のとき以来、2度目となる。