右肩の張りで開幕に間に合わないことが確実となっているメッツ千賀滉大投手(31)が、PRP注射を受け、少なくとも3週間はノースロー調整になる見込みだと25日(日本時間26日)、球団公式サイトが伝えた。

千賀はキャンプ初日から右肩に異変を感じ、MRI検査を受けて22日(同23日)の診察で右肩後部の張りが判明。同サイトによると、その後本拠地ニューヨークに戻ってPRP注射(自身から採取した血小板を注入して組織の修復を早める治療法)を受け、この日再びキャンプ地のフロリダ州ポートセントルーシーに戻ったという。

投球再開まで今後3週間を要するため、通常のキャンプと同じ6週間の調整期間が必要なら4月下旬に復帰可能となるが、メンドサ監督は「まずは注射が効いて、投球プログラムが始まれば、回復状況などいろいろなことが分かってくるだろう。しかし、今はとにかく回復を待つしかない」と語った。また「気をつけなければならないが、同時に柔軟に対応していく。センガは自分の体のことをよく知っている。彼の意見や感触を聞きながら投球プログラムをアジャストしていく」とベテラン右腕への信頼も口にした。

千賀はメジャー1年目の昨季、29試合で12勝7敗、防御率2・98をマーク。新人王では2位、サイ・ヤング賞では7位の得票を集め、今季はエースの働きが期待されている。