ドジャース大谷翔平投手(29)の通訳を務めてきた水原一平氏(39)が違法なスポーツ賭博で借金を抱え大谷の銀行口座から返済した問題で、水原氏が球団を解雇されたことが21日、明らかになった。

大谷の弁護士は「ショウヘイは巨額の窃盗の犠牲者だ」と声明を出している。スポーツ賭博による借金は450万ドル(約6億7500万円)にふくらんでいたという。

ESPN電子版によると、水原氏は同メディアの19日の取材で、当初は大谷が同氏の借金返済を行ったと話していた。大谷は昨年、数カ月の間に自分のコンピューターにログインし、水原氏の見ている前で送金を行った。大谷が水原氏にお金を渡さず自分で送金した理由について「彼はお金に関して、私を信用していなかった。賭博に使ってしまうことを危惧していた」と説明したという。

しかし、同メディアが大谷の代理人に話を聞くためコンタクトを取った後、大谷の弁護士が声明を発表。水原氏も20日に前日の発言を撤回し、大谷は賭博のことも借金のことも何も知らなかったと話したという。

20日付の米スポーツメディア「ジ・アスレチック」は、MLBは捜査当局からは接触を受けていないと伝えた。また選手会は取材に対してコメントを拒否し、大谷の代理人ネズ・バレロ氏も複数回の取材の求めに応答しなかったという。