大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手の通訳を務めた水原一平氏が違法賭博問題で解雇されたことを受け、新たに通訳となった人物に注目が集まっている。東京生まれで父親が日系米国人のウィル・アイアトン氏(35)で、スポーティングニュース誌は「野球界最大のスターの最も困難な時に、事実上のスポークスマンとなる」と伝えた。

大谷選手による25日の取材対応で隣に座ったアイアトン氏は、自らも野球選手だった。米メディアなどによると、10代でハワイに渡り、カリフォルニア州の大学で野球に励んだ。2012年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)予選には母親の出身地フィリピンの代表選手として出場した。

16年、ドジャースに入団し、当時所属していた前田健太選手の通訳を務めた。データ分析でもチームを支え、選手らを盛り上げるためベンチで踊ったこともある。突然の水原氏解雇を受け、大谷選手の通訳を当面務めることになった。(共同)