カブス今永昇太投手(30)が、オープン戦最終登板で納得の表情を浮かべた。カージナルス戦に先発し、3回0/3を4失点(自責点3)で負け投手に。8安打された一方で6三振を奪い「見た目は悪いが、心の不安が一つ解消された」と話した。1年目のキャンプは自分流に固執せず、米国流になじんだ。「文化の違いや培ってきた歴史の違いもある。自分がそれを受け入れて、問題がなかったので良いキャンプになったと思う」と振り返った。

前回登板で不安を残した得意のスライダーは、試合前の投球練習でクリアした。「一番投げたかった右打者の足元への球を、アレナド選手が空振りしてくれた」。カージナルスの主砲を相手に収穫を得た。

メジャーデビュー戦は4月1日の本拠地での初戦、ロッキーズが相手となる。「開幕という実感はまだ湧いていない。メンタルも意外と普通に来てるなという感じです」。体も心も安定し、本番へ準備を進める。