MLBのロブ・マンフレッド・コミッショナーが28日(日本時間29日)、専門テレビ局MLBネットワークの番組に出演しドジャース大谷翔平投手(29)を巻き込んだ元通訳・水原一平氏(39)の違法スポーツ賭博スキャンダルの調査について言及したと、複数の米メディアが伝えた。

水原氏は違法スポーツ賭博で多額の借金を抱え、大谷の銀行口座から450万ドル(約6億7500万円)が胴元へ送金されたことが連邦捜査機関によって明らかになっていた。水原氏と大谷の広報担当は当初は大谷の広報担当が「大谷が肩代わりした」と説明していたが「水原氏が口座から盗んだ」と話が変わり、大谷自身も会見で「盗まれた」と明言していた。

同コミッショナーは「話の展開から考えても、ファンに野球の品格を示すことが重要。つまり我々はミスター・オオタニの話したことを確認する。シンプルなことだ」とコメント。ただし米国の国税局に当たるIRSなど公的機関が捜査を行っているため「連邦捜査機関が捜査中の案件について、MLBが協力を求めることは非常に難しい。そのため独自の調査をする必要がある」としながらも「だが調査を行い真実を明らかにする。短期間で解決することを望んでいるが、分からない」と話した。