アストロズのロネル・ブランコ投手(30)が、本拠地でのブルージェイズ戦でノーヒットノーランを達成した。今季メジャー初で、球団史上17度目(ポストシーズンを含む)。9回を105球で投げ切って無安打無失点、2四球7奪三振。

ブランコはデビュー3年目の右腕で、キャリア8度目の先発登板。初回、いきなり先頭のスプリンガーに四球を与えたが、次打者ターナーを併殺に仕留め、3番バーショは見逃し三振。直後に3点の援護をもらうと、直球、チェンジアップ、スライダーを駆使しながら相手打線を封じ、9回2死で再びスプリンガーに四球を与えるまで26人連続アウト。最後は2番ゲレロを二ゴロに仕留め偉業を達成し、両腕を突き上げた。球場が大歓声に包まれる中、捕手ディアスと抱き合い、チームメートから盛大な祝福を受けた。

アストロズのノーヒットノーランは昨年8月のフランバー・バルデス以来、通算17度目。球団が誕生した1962年以降ではメジャー最多を誇る(2位はドジャースの13度)。また、「OptaSTATS」によると、4月1日のノーヒットノーラン達成は、01年4月4日に達成したレッドソックス野茂英雄の記録を抜いて日付では史上最速だという。

ドミニカ共和国出身のブランコは22年8月にメジャーデビュー。1年目はリリーフで7試合に登板し防御率7・11。昨季は17試合(先発8)で2勝1敗、防御率4・50だった。