ドジャース大谷翔平投手(29)の元通訳・水原一平容疑者(39)が違法ブックメーカーへ大谷の口座から総額1600万ドル(約24億円)以上を送金していたと判明した問題で、同容疑者とブックメーカーの間で行われた生々しいやりとりも続々と明らかになった。

ESPNなどの米メディアによると、水原容疑者は大谷がエンゼルスに移籍した18年に球団からの給与受け取り口座の開設を手助けした。大谷は口座の管理を同容疑者に任せたことはなかったが、21年後半に口座の電話番号とメールアドレスを自身のものに変更。大金を送金する際には自身を大谷と偽って銀行に電話をかけたこともあったという。

告訴状には水原容疑者とブックメーカーの間で行われたやりとりも記されていた。

「自分はスポーツ・ベッティングが下手すぎる笑 (クレジットの)増額は可能? 知っての通り、支払いについては心配いらないよ!」22年11月14日前後

「正直に言うと、ここ2、3年、仮想通貨で大損して、スポーツ(賭博)でも大打撃を受けた。(借金を)調整する方法はない? すでにこのサイトで負けすぎている。もちろん僕のせいなのはわかっている」23年11月19日前後

また、今年3月に違法賭博問題の一報が出た際、水原容疑者はあるブックメーカーに「報道を見た?」とメールで連絡。ブックメーカーから「見たけど全てでたらめでしょ。あなたは彼(大谷)から盗んでいない。代理でやっていることは理解している」と、ブックメーカー側は水原容疑者が大谷の代理で賭けを行っているとの認識で返信したが、同容疑者は「正確に言うと彼から盗んだんだ。もう全て終わり」と、窃盗したことを認めたメールを送信していた。

ブックメーカー側から水原容疑者に送られた、脅迫じみたメールの内容も明らかになった。23年11月頃から同容疑者とブックメーカーとの関係が悪化し、ブックメーカーは「なんで折り返しの電話がないんだ。今ニューポートビーチに来ていて、(大谷が)犬の散歩をしているのが見えるよ。彼にどうしたらあなたと連絡が取れるのか聞いてみようか? すぐに電話をください」と、大谷本人への接触をにおわせた内容のメールを送って返答を迫ったと伝えられている。

水原一平容疑者 禁固最大30年、24億円以上を大谷口座から送金、賭博負け総額は275億円>>