ドジャース大谷翔平投手(29)の銀行口座から総額1600万ドル(約24億円)以上を盗んで違法スポーツ賭博の胴元に送金していたことが分かった元通訳の水原一平容疑者(39)について、代理人ネズ・バレロ氏が、大谷との接触はすべて同容疑者を通して行われ、他の通訳を起用することはなかったと複数の米メディアが11日(日本時間12日)、伝えた。

バレロ氏は連邦当局の捜査に対し、自身が所属する代理人事務所CAAでは日本語を話せる職員は雇っておらず、大谷との会話や連絡はすべて水原容疑者だけに頼っていたという。同氏は大谷が日本ハムからエンゼルスに移籍した2017年オフから長い契約関係にあり、昨オフにはドジャースと10年総額7億ドル(約1050億円)の史上最高額での契約をまとめたが、これまで水原容疑者抜きでコミュニケーションを取ったことはなかった。

同容疑者がアクセスしていた大谷の口座は、球団からの給料が振り込まれる口座だった。バレロ氏、経理担当、財務アドバイザーはその口座情報のアクセスを何度か求めたが、同容疑者は「この口座は個人的なもので、オオタニは情報を誰にも見られたくないと話している」と拒否。バレロ氏はこれに関し、大谷に直接確認したことはないという。一方、大谷は捜査に対し「代理人と経理担当、財務アドバイザーはその口座情報にアクセスしているものと認識しており、同容疑者に口座の管理を任せたことはない」と説明した。

同容疑者は11日に米司法省から銀行詐欺容疑で訴追された。12日には連邦地方裁判所に出廷する予定となっている。

水原一平容疑者 禁固最大30年、24億円以上を大谷口座から送金、賭博負け総額は275億円>>