【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)9日(日本時間10日)=斎藤庸裕】ドジャース佐々木朗希投手(23)の滑り込み&リリーフでのメジャー復帰もあるか-。傘下3Aで5度目のリハビリ登板に臨み、4回2/3で3安打3失点。5四死球を与えたものの、100マイル(約161キロ)以上を連発するなど8奪三振。最速100・66マイル(約162キロ)はメジャー挑戦後の最速をマークした。ロバーツ監督は今後のプランは未定としながらも、中継ぎでの起用を否定せず。あらゆる可能性があることを明言した。

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佐々木のマイナー戦登板の最中、本拠地ドジャースタジアムではロバーツ監督が会見室で質疑応答を行っていた。5分を経過した頃、米メディアから100マイル(約161キロ)を連発していることを伝えられると、同監督が声のトーンを上げた。

「本当か!? それは素晴らしい。球団にとっても、ロウキにとってもいいことだ。今後話し合うことになると思うが、知らせてくれてありがとう」

これまでの冷静な口調とはまったく違っていた。

山本を筆頭にベテラン左腕カーショー、スネル、右腕グラスノー、シーハン、大谷と現状で先発枠は埋まっている。リリーフでの起用はあるのか-。同監督は「何事も、あり得る」と否定しなかった。

可能性はゼロではない。「今回の登板を終えてから、より明確になるだろう。前も言ったが、先発陣は今いい投球をしている。ロウキがどこでフィットするか、組織として話し合って決める」と続けた。8月の時点では先発としての起用を明言し、リリーフへの配置転換には否定的だったが、あらゆる可能性があるとの見方を示した。

佐々木はこの日、メジャー挑戦後では最速の100・6マイル(約162キロ)をマーク。5回途中で四死球から崩れたが、4回までで8三振を奪った。ロバーツ監督が口酸っぱく求めていた圧倒的な力を序盤で披露。チームは現状、地区制覇とワールドシリーズ連覇へ向け、救援陣にやや不安を抱えている。シーズン最終盤で信頼を勝ち得るのは厳しい道のりではあるが、100マイル(約161キロ)を連発したパフォーマンスが、滑り込みメジャー復帰への扉を開いた可能性はある。

今季は残り17試合。ポストシーズン(PS)を見据え、負けられない戦いが続く。「ロウキは、復帰できるか心配しているのも分かるし、チームに貢献したいと思っているのも理解している」とロバーツ監督。短期決戦のPSでは先発が短いイニングで交代し、次々とリリーフ陣をつぎ込んでいく。山本、大谷らに続いて、第2先発として夢の日本人リレーもあり得るかもしれない。チーム事情が絡むことだが、いずれにしても、佐々木が大きなステップを踏んだことは間違いない。