新ポスティングシステムで米大リーグ移籍を目指す楽天の田中将大投手の交渉期限が米東部時間24日午後5時(日本時間25日午前7時)に迫っている。米国でも決断への注目は高まるばかりだ。

 スポーツ専門局ESPN(電子版)は21日、「前例のない交渉」の見出しで特集。これから旬を迎える25歳の右腕は他のフリーエージェント選手より投資対象として魅力で、総額1億ドル(約104億円)以上の攻防になるとした。

 また同局は田中がレッドソックスなどで通算216勝を挙げたシリングと同じタイプと紹介。代理人のクロース氏が情報管理の徹底を各球団に申し入れて交渉を進めていることにも触れている。

 米メディアで有力な移籍先とされるのはヤンキース、ドジャース、カブス。FOXスポーツはチーム再建中のカブスが熱心に動いているが、勝利にこだわる田中には厳しい状況だと説明。ニューヨーク・ポスト紙は、田中の妻が西海岸を希望しているといううわさがあり、ヤンキースは条件の上積みが必要ではと指摘した。