楽天が「サプライズ補強」を断行する。星野仙一監督(63)は21日、兵庫県内のゴルフ場で報道陣に対応。「今日か、明日かで(大きな動きが)あるよ。うれしいニュースだね。ヨシッ、という感じだ」と、ひざをポンとたたいて喜んだ。前ロッキーズ傘下3A松井稼頭央内野手(35)に対しての発言とみられる。

 球団は長い時間をかけ、松井稼の調査を粛々と進めてきた。年俸総額を含めた具体的な準備を行うなど、獲得に向け大詰めの段階に入っている。前アスレチックス岩村の獲得に成功したばかりだが、松井稼サイドと細部の合意を果たせば、一両日中にも仮契約まで持っていける状況下にある。星野監督は内野構想について「岩村がいて(松井)稼頭央が…、来た場合、草野、渡辺、内村もいて。だんだん骨格が固まってきた」と続けた。

 現場トップの前向きな発言とフロントの発言が同調していた。この日Kスタ宮城で行われた、シーズンシート購入者対象のイベントに島田オーナーが出席。あいさつの中で「岩村選手を獲得することができました。ファンの皆さまには、近いうちに1人、あるいは2人、サプライズの報告ができるかと思います」と述べた。「1人」は松井稼のことを指している可能性が極めて高い。

 星野監督は「投手を獲得したい」とも話した。3Aで確実に成績を残している抑え投手を外国人補強の筆頭候補とし、調査を進めている。