【ミネアポリス(米ミネソタ州)16日(日本時間17日)=佐藤直子通信員】ポスティングシステム(入札制度)でメジャー移籍を目指しているロッテ西岡剛内野手(26)が、独占交渉権を獲得しているツインズの本拠地に直子夫人とともに到着した。空港からメディカルチェックが行われる病院に直行。AP通信によると、3年契約で3年総額1000万ドル(約8億円)で基本合意しており、西岡は「1日も早くそう(契約)できるようにしたい」と話した。最終的な契約条項が詰め切れれば、早ければ今日17日(同18日)にもツ軍西岡が誕生する。

 日本から10時間を超えるフライトを終え、西岡が降り立ったミネアポリス国際空港はマイナス7度の世界だった。「飛行機が降り立つ前に(外の景色が)見えたんですけど、真っ白だったのでちょっとビックリしていますね」「なんとかいい契約をして、この町に溶け込みたいなと思います」。そう語る顔は、寒さでちょっとこわばっていた。

 米3大ネットワークの1つNBCは、約30人の報道陣が出迎えた西岡の到着を、野球人らしからぬファッションセンスとあわせ、「日本から“ロックスター”がやって来た」と大々的に報じた。到着ロビーで西岡は、レディーファーストの国で直子夫人よりも先に移動の車へ乗り込むという失態?

 を演じながら、メディカルチェックが行われる病院に直行。「1日も早くそういうこと(入団会見)をできるようにしたいと思います」と話した。

 AP通信などによるとツインズとは3年契約で4年目は球団に選択権がある。3年目までの年俸総額は1000万ドル(約8億円)。米球界関係者によるとロッテに支払われる落札額は530万ドル(約4億2400万円)という。

 今日17日(同18日)はMRIなどの検査に臨み、その後、球団事務所を訪れる予定。そこで条件が詰め切れれば、07年に西武からレッドソックス入りした松坂ら3人以来の入札制度での移籍が決まる。ツ軍初の日本人メジャーの誕生は秒読み段階だ。