<アスレチックス13-4レイズ>◇27日(日本時間28日)◇オークランドコロシアム

 アスレチックス松井秀喜外野手(37)が、5打点を稼いだ。レイズ戦で3回に先制二塁打、4回には9号3ランを放つなど5打数3安打。5打点は09年9月13日以来だ。今季51打点となり、ウィリンハムの50打点を抜いてチームトップ。チームも大勝で、3連勝を飾った。

 4点リードの4回2死一、二塁で、レ軍先発シールズの初球低めカットボールを強振した。打った瞬間に本塁打と分かる強烈な打球は、松井応援団が陣取る右翼席の「MATSUILAND」へ着地。6月16日以来となる本拠地アーチに大歓声が湧いた。

 「いい場面で回ってきましたからね。そこで打てたという、それだけですけど、いい一日になりました」。主砲として面目躍如たる姿を見せた。首脳陣が求めるのは、打点を稼ぐこと。後半戦は打率4割4分4厘、17打点と絶好調で「やはりそれ(打点)を期待されているわけですから、それができることはいいこと。続けていくだけですよね」と力強い。メルビン監督代行も「世界一の経験があるマツイは、勝利の意味を知っているキーマンだ」と称賛した。

 この日の1得点で日米通算1524得点をマーク。張本勲氏の記録を抜いた。(オークランド=佐藤直子通信員)