ヤンキースをワールドシリーズ制覇に導いた松井の大活躍に、古巣巨人を中心に日本球界からも祝福の声が相次いだ。

 1992年のドラフト会議で競合の末、超高校級の強打者を引き当てた恩師の巨人長嶋終身名誉監督は「松井の笑顔を見て、涙が出るほどうれしさが込み上げてきた。今季もコンディションに不安を抱えながらプレーしていたようだが、最高の形で報われた」と喜んだ。

 日本シリーズを戦っている最中の巨人原監督は「我々も喜んでいるし、本人も心の底から達成感を味わっているのでは」と話した。松井と同じように、高校からのプロ入りで台頭した3年目の坂本は「あこがれの人。あの舞台で活躍するのはすごいこと」と、先輩の雄姿に刺激を受けた様子だった。

 ソフトバンクの王会長は「自分で道を開き、7年目が最高の結果となって良かった」と話した。