ワールドシリーズを9年ぶりに制覇したヤンキースの優勝パレードが6日(日本時間7日)、ニューヨークのマンハッタンで行われ、シリーズ最優秀選手(MVP)に輝いた松井秀喜外野手(35)は、ひときわ大きな歓声を浴びた。

 松井は選手として先頭の山車で登場。沿道を埋めたファンは「MVP」と大合唱し、「55

 GODZILLA

 DRIVE(55ゴジラ通り)」の道しるべを誇らしそうに掲げるファンも。

 松井の両親も見守る中、パレードはマンハッタン南端の公園付近を出発し、ブロードウェーを北上。市庁舎前で開かれたセレモニーでは、ブルームバーグ市長が真っ先に「マツイの勢いは止められなかった」。記念品の鍵の授与式では「スリルあふれるゴジラ」と紹介され、両手を挙げて大歓声に応えた。

 パレード後、松井は「ファンが熱狂してびっくりした。少しずつ実感が出てきた」。“英雄の渓谷”と呼ばれる高層ビル街に紙吹雪が舞うパレードを「絵になるよね。どこを見ても人、人、人だった」と振り返り、「結構、速かった。本当に幸せな時間だったからね」と喜びに浸った。