<ワールドシリーズ:ヤンキース7-3フィリーズ>◇第6戦◇4日(日本時間5日)◇ヤンキースタジアム

 松井に先制2ランを浴びるなど4回4失点KOされたフィリーズ先発のペドロ・マルティネスが、試合後のクラブハウスから“逃走”した。試合終了から15分後、報道陣がロッカー室の入室を許可される前に早々と着替え、球場の通路を走って報道陣を振り切った。それでも報道陣につかまり「松井が僕の球を完ぺきにとらえた。それだけのこと」と渋々と話した。3回の松井の打席で、「ペドロを交代させることを考えなかったか」と問われたマニエル監督は「彼は投球というものをよく分かっている。彼を続投させなければならなかった。まだ交代させる場面ではなかった」と無念の表情だった。このシリーズで13三振を喫しワールドシリーズ史上ワースト記録を更新した主砲ハワードは「打つべきところで打てなかった」とガックリ肩を落とした。