<ワールドシリーズ:ジャイアンツ9-0レンジャーズ>◇第2戦◇28日(日本時間29日)◇AT&Tパーク

 外角と低めに狙い澄ました速球、変化球を投げ込み、凡打の山を築いた。ジャイアンツの先発ケーンが強打のレンジャーズを相手に8回途中無失点の好投。102球を投げたところで交代を告げられると、割れんばかりの拍手がわき起こった。

 地区シリーズから続く自責点0をこの試合も継続した。テンポよく投げ込み、連打を許したのは6回だけ。1死からヤングとハミルトンに続けてヒットを打たれたが4番クルーズを一邪飛、5番キンスラーを右飛に打ち取り、ピンチを脱した。

 2002年にドラフト1巡目指名された26歳はメジャー6年目。かつては速球派でならしたが、現在は制球重視で球速を抑え、先発に定着して5年目の今季は四球が最も少なかった。この日も四球は敬遠以外では1つだけ。「チームの前評判が低いなら、変えないといけない」と意気込んだ右腕が、きっちりと仕事をやり遂げた。