快音でナイス・トゥー・ミー・チューだ。日本ハムの新外国人ジェレミー・ハーミッダ外野手(31=ブルワーズ3A)が新天地の札幌ドーム初戦で、あいさつ代わりのアーチをかけた。8回無死。球界を代表する中継ぎ、山口と我慢比べした。フルカウントへ持ち込み、8球目。「いくな、と思った」。高めへ浮いた直球系の141キロを力ずくでさばくと、確信した。
北海道でのお披露目となった一戦で、右翼席へオープン戦1号。刻んだ節目は付加価値十分、実績あふれる左腕からだった。「ヤマグチ? 知らなかったよ。ただタフな投手だということは分かったよ」。右の上腕の張りで現在、守備機会は見合わせている状況。期待されている精度とパワーを兼備した打撃スタイルの一端は、証明した。
ひそかに漏らしていた弱音を、一振りで封印した。前日2日。初めて本拠地で練習を終えると、ショックを受けていた。「これじゃ、スタンドに入らないよ」。想像していた以上の広さに面食らった。本塁打を重ねる自信を喪失したが、一夜で少し取り戻した。この日は地下鉄で通勤し、メンドーサらほか3人と無邪気に雪遊びをし、はしゃぐ余裕もある。ひげもじゃの山男風だが、端正なルックス。キュートな愛称「ハーミー」の新顔からV奪回の胎動が響いた。【高山通史】




