東海大・丸山泰資投手(3年=東邦)が完全試合を達成した。首都大学リーグでは69年(昭44)春に東海大・上田二朗投手(元阪神)が達成して以来46年ぶり2人目の快挙となった。

 140キロ台の直球と本人が「決め球」と絶対の自信を持つスライダーのほぼ2つの球種で、日体大の27人の打者を94球で料理した。内訳は三振8、内野ゴロ11、内野飛球3、外野飛球5。「7回が終わったくらいから意識しました。9回は緊張しました。バックにしっかり守ってもらって助かりました。真っすぐのコントロールが良くて、スライダーも決まってくれました」と話した。本来は打たれながら、走者を出してから粘る投球が持ち味だという。「奇跡ですね」と笑った。

 横井人輝監督は「完全試合は初めて見た」と驚き、ネット裏で大記録を見届けた日本ハム木田優夫GM補佐は「腕の振りが良かった。いいものを見せてもらった」。リーグ戦2度目の先発で大仕事をやってのけた丸山は「うちは良い投手が多いのでチャンスをつかめたのは大きい」と謙虚に話し、「将来は行ければプロに行きたい」と目を輝かせた。

 ◆丸山泰資(まるやま・たいすけ)小学2年で野球を始め中学時代は愛知・知多ボーイズでプレー。東邦では甲子園出場なし。3年夏は愛知大会決勝で愛工大名電に敗れた。家族は両親と姉1人。父親はパイロット。最速は150キロ。176センチ、75キロ。右投げ右打ち。