ソフトバンクが、カブス傘下3AアイオワからFAとなった和田毅投手(34)と来季契約で大筋合意したことが3日までに分かった。和田は11年までホークスで9年間プレー。5年ぶりの日本球界復帰で、複数年契約を結ぶ見通しだ。

 三笠球団統括本部副部長は「以前から、日本に戻る場合はうちでプレーしてもらいたいと言っていた。良好な話をしています」と説明。すでにメディカルチェックも済ませており、近日中にも入団が発表される。

 ソフトバンクでは今季、先発ローテ入りした左腕は前半戦に登板した大隣だけ。和田は故障の影響などでメジャーでは4年間で5勝にとどまったが、日本では9年間で107勝を挙げており、経験豊富な左腕の加入は、投手層により厚みを増す補強となる。

 工藤監督も「去年、米国で春先に会って、肘もだいぶいいと言っていた。強化トレーニングも積んでいた。練習も一生懸命やる。よく走って、よく投げると聞いているので、彼がいることでいい刺激になると思う。正式に決まるなら、先発の1人としての期待は当然ある」と歓迎。和田は日本一3連覇を狙うチームの先発の柱として、大きな期待を背負う。

 ◆和田毅(わだ・つよし)1981年(昭56)2月21日、島根県生まれ。浜田2、3年夏に甲子園出場。早大では、東京6大学最多の通算476奪三振。02年ドラフト自由枠でダイエーに入団。1年目の03年に14勝し新人王。10年には17勝で最多勝とMVPを獲得し、リーグを代表する投手に成長した。11年オフにFAでオリオールズに移籍。13年オフにカブスへ移籍した。180センチ、82キロ。左投げ左打ち。