巨人菅野が球団タイ記録の3試合連続2ケタ奪三振をマークし、9回を2安打1失点と好投した。8回まで二塁さえ踏ませず、9回も同点とされたが、1死一、二塁から後続を断った。「ズルズルいかなかったのは去年と違うところ。小林(誠)がいいリードをしてくれたし、チームが勝って良かった」とホッとした。

 奪三振の内訳に、すごみが詰まった。山田、バレンティンから10奪三振の半分を奪取。「前に飛ばないのが一番いい。追い込んだら、狙いますし、去年までなかったこと」と手応えを示した。四球からの同点打を悔やんだが、与四球は33イニングぶり。反省のレベルも高かった。「巨人の歴史に刻めたのはうれしいこと。次も2ケタ(三振)取れば新記録になる。チームを引っ張っていく上では大事なこと」と意識した。

 ▼菅野が10三振を奪い、4月28日阪神戦から3試合連続2桁奪三振。連続2桁奪三振のプロ野球記録は91年野茂(近鉄)の6試合、セ・リーグ記録は14年能見(阪神)の5試合だが、巨人で3試合連続は72年高橋一、86年槙原、03年木佐貫に次いで4人目のタイ記録だ。菅野は9回、今浪に四球を与え、4月22日DeNA戦からの連続無四死球は32イニングでストップ。惜しくもセ・リーグ史上初となる与四死球0の3試合連続2桁奪三振を逃した。