覚せい剤取締法違反(所持、使用、譲り受け)の罪で起訴された元プロ野球選手清原和博被告(48)の初公判が今日17日、東京地裁で開かれる。2月2日の逮捕後、清原被告が公の場に姿を見せるのは初めて。関係者の話では、ダークスーツを新調し、公判に備えているという。弁護側の情状証人として、日刊スポーツ評論家の佐々木主浩氏(48)も出廷し、即日結審の見通し。薬物犯罪に詳しい小森栄弁護士は判決は1週間後以降で、過去の判例などから、量刑は懲役2年執行猶予3~4年とみている。

 清原被告は3月17日の保釈後、千葉県内の病院に入院。「一から出直し、必ず更生することを決意しています」とのコメントは発表したが、逮捕後、公の場に現れることはなかった。初公判に、どんな姿で現れるのか。清原被告に近い関係者は「公判向けにダーク系のスーツを2着新調した」と明かした。逮捕後の勾留、保釈、入院といった環境変化でサイズが変わったのか、好んで着ていた派手なスーツを避けたのか。背景は不明だが、法廷にはある程度フォーマルな姿で現れる見通しだ。

 清原被告の保釈後の生活について、別の関係者は「千葉の病院から都内の薬物関係の治療ができる病院に転院した。その後、周囲の反対もあったがゴールデンウイーク前後に退院した」という。清原被告の知人男性によると、退院後は、六本木周辺の都心部に住んでいるとの情報もある。

 西武や巨人で活躍した大スターだけあって、1人で出歩けば、目撃情報や写真が出回る時代だが、そのような情報も出ていない。知人男性は「野球関係者や付き合いのあった芸能関係者は距離を置いている。身の回りの世話をしているのは、キヨさんが信頼する六本木の飲食店関係者の男性」という。複数の関係者が、警視庁からの保釈時に清原被告が乗っていたとみられる車を運転し、千葉の病院で焼き肉弁当を報道陣に配ったのも、この飲食店関係者と明かした。

 千葉の病院に入院した際、清原被告側は理由について「糖尿病等の治療」とコメントしていた。六本木の清原被告が行きつけだったラーメン店では最近、この飲食店関係者が容器につけ麺を入れ、持ち帰る姿が数回目撃されている。同店のつけ麺は濃厚スープの太麺が特徴で推定1000キロカロリー。糖尿病は一定程度回復したものとみられる。一方、清原被告側は薬物依存症の治療について一切言及しておらず、薬物依存からの回復がどこまで進んでいるかは未知数だ。