DeNAの速球派右腕、三嶋一輝投手(26)が新潟県出身の一般女性(26)と結婚したことが21日、分かった。半年前から同居を開始し、今年1月中旬に婚姻届を提出した。昨季はプロ4年間で最少登板数に終わったが、復活に向けて歩み出す。

 新妻のためにも、三嶋が完全復活を誓った。「野球選手として、男として守るべきものができた。より一層、野球に取り組まないといけないと改めて感じました」と大黒柱としての責任感は十分。気持ちを新たにしてシーズンに挑む。

 2年半前の14年夏、法大時代の親友に紹介され、生涯の伴侶と出会った。その時には「雰囲気と野球を知らないところがすごく好き」と既に運命的な出会いを予感したという。初対面の半年後から交際を開始し、約2年間で気持ちを通い合わせてゴールインした。「本気で怒ってくれる人に初めて出会いました」。氏名、写真は非公表だが、顔立ちのはっきりしたスレンダー美女だ。

 女性は実家が飲食店とあり、料理の腕前もプロ顔負けだ。「一番好きなのはデミグラスハンバーグ。よく食べるうどんも、だしから作ってくれるのでとてもおいしいです」と三嶋は感謝する。体が資本となる夫を支えるため、アスリートフードマイスターの資格取得に向け勉強中だという。

 キャンプは1軍スタートも、12日の紅白戦で3回4失点(自責点3)し2軍降格となった。しかし、19日には5回4安打5奪三振2失点(自責点1)と持ち直し、この日は登板から中1日で70球のブルペン投球。タフな一面を見せた。「妻のためにも、開幕ローテーションに入れるようにやっていきたい」。優勝に欠かせない右腕が、二人三脚で復活ロードを歩む。

 ◆三嶋一輝(みしま・かずき)1990年(平2)5月7日、福岡県生まれ。福岡工では日本ハム中島と同学年。法大では1年秋に東京6大学史上最速の155キロをマーク。4年秋は4勝0敗、防御率0・89でリーグ優勝の原動力に。リーグ戦通算13勝8敗。12年ドラフト2位でDeNA入団。プロ1年目から6勝を挙げ、2年目には開幕投手を務めた。通算66試合13勝17敗、防御率4・78。176センチ、80キロ。右投げ両打ち。