工藤監督も「よく打ってくれた。やっと打席の中で落ち着いてきた」とほめた。開幕からレギュラーとして起用されながら、なかなか結果が出なかった。そんなとき、指揮官から「ベンチで座らずに1球1球タイミングを取れ」と助言された。ベンチの端で地道に続けてきた効果が出てきた。6回にはワンバウンドしそうな低めのフォークを中前へ適時打。仙台育英時代に甲子園でワンバウンドを二塁打した打撃を思い出させる技ありの一打だった。
今季は自主トレから後ろ足に体重を残す新打法に改良。内川とともに自主トレを行う広島鈴木の打ち方をヒントにした。2日間で3本塁打10打点。「今は自分のポイントで打てている」と、しっかり自分のタイミングに持ち込めている。
師匠の内川からは「背番号1」を引退時に引き継いでほしいと後継者に指名されている。「内川さんは本当にすごい打者。あと何年したらその時が来るか分からないが、引き継いでもいいくらいの選手になっていないといけない。だからこそ、今年が大事なんです」と、レギュラー獲得への強い思いを口にする。伸びしろたっぷりの21歳が、その存在感を発揮してきた。【石橋隆雄】




