主将としてチーム全体へ、常に視野を向けている。後輩選手たちの行動にも目を配り、必要であれば雷を落とすこともある。そんな中で、来日1年目にして誠実に野球と向き合うウィーランドの姿は、主将の目にもしっかりと映っていた。「いつも勝ちに貪欲に練習する姿をずっとみんなが見てきた」。4月29日に祖父が亡くなっても、帰国しないでチームに残って投げ続ける右腕へ、なんとか今季3勝目を届けたかった。

 試合前、侍ジャパンで投手コーチを務めた権藤氏にハッパを掛けられていた。座って待ち受ける同氏に深々とあいさつをすると、言われた。「だいぶ振れているぞ! 昨日のセカンドフライも1歩間違えればスタンドに飛んでた。その調子でどんどんいけ!」。その言葉通り、本調子を取り戻しつつある主砲は6回と9回にも打って、今季2度目の猛打賞。振り切ったバットが、打球を外野へと運んだ。

 勝率5割も、打率3割も筒香にとっては通過点でしかない。「チームが勝てればそれでいい。そこ(勝率5割)を目指しているわけではない。最後に優勝することが目標。そのためにやっていく」。横浜に乗り込んでくる首位の虎を、本拠地で迎え撃つつもりだ。【栗田成芳】