逆転サヨナラ勝利を想像した巨人ファンの大歓声が、悲鳴に変わった。2点を追う延長11回、長野の2号ソロで1点差に追い上げ、さらに2死二、三塁。一打サヨナラの場面まで持っていった。初球、亀井が思い切りよく引っ張り、強烈なライナーを放ったが、打球は右翼手の正面。オリックスに5-6で競り負け、11年ぶりの8連敗となった。

 就任2年目で自身ワーストタイの借金5を抱えた高橋由伸監督(42)は、表情を変えずに敗北を見届けた。「(11回に)粘りは見せられましたけど、もう少し早くこういう形で点を取っていかないといけなかった」と絞り出した。

 8回までは狙い通りだった。連敗阻止へ、3シーズンぶりに4人同時の入れ替えを決断。守護神として21試合2敗13セーブで防御率1・96のカミネロに代え、2軍で打率3割1厘、8本塁打のクルーズを呼んだ。